コラム KAZU'S VIEW

2017年01月

丁酉(ヒノトトリ)を迎えて

丙申(ヒノエサル)の年が去り、丁酉(ヒノトトリ)が始まった。金沢の正月三が日は天気に恵まれ、穏やか年始めとなった。我が家では、昨年10月に加わった孫息子とその姉達と共に元旦の初詣を行った。
丁酉(ヒノトトリ)の丁(ヒノト)は火の弟と言う意味で、植物が成長し一定の大きさに達し、安定してきた状態を意味するとされる。また、余計なもの、邪魔なものを取り去るという意味があるという。また、酉は酒の「氵(サンズイ)」がとれた字で、入れ物、器という意味から整える、形にする、収穫の成果を得るという意味があると、白山比咩(ハクサン ヒメ)神社の宮司から教えてもらった。
白山比咩神社へ正月元旦の初詣は、はじめてのように思う。昨年の11月にお宮参りを同神社で行い、正月明けに、お食い初めをするために何度かこの神社を訪れたので、それまで、混雑を避けて早くても2日以降の初詣を、元旦にしたのかもしれない。
さて、本題の丁酉(ヒノトトリ)の行く末についてであるが、上記の意味合いからすると一定の成果が得られる年と言うことになるのか。一方で、丁は火、酉は金を意味することから相剋の関係という意味もあるらしい。個人的にはこれまでの清算をして、第二の人生のデザインをゆっくりしようと思っていたが、なかなかそのような環境は提供されないようだ。今年の年賀状には、「酉」の字と、絵として、ポルトガルの風見鶏の人形写真?(酉形)を組み込んだ。この酉は、ポルトガルの風見鶏をシンボルとした、1977年に放送されたNHK連続テレビ小説の同名を思い出す。大正時代にドイツ人パン職人と国際結婚したに日本女性:松浦ぎん(新井 晴み(アライ ハルミ)が演じた)が、主人公で神戸市が舞台であったように記憶する。風見鶏は、主にヨーロッパの教会堂や住宅の屋根の上に取り付けられ、風向計としてよりも魔除けと使われる雄鳥である。
1月20日(現地時間)に第45代アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプ(Donald John Trump)の就任式が行われた。昨年は雌猿で締めくくったが、今年は雄鳥がけたたましく朝一番の鳴き声を発する丁酉(ヒノトトリ)が始まった。
以上
平成29年1月

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